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値上げのタイミング〜自分には値上げは必要か?の判断とその方法

 
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日本キャンディブーケアレンジメント協会代表理事 兼ものづくり系コンサルタント。拡散型浸透型理論から本質を見抜いたコンサルが得意。起業や団体へのコンサルも可能です。 ___ フリーランス歴13年の元アクセサリー作家。 出産後小さな子供がいても可能な制作として 独学でキャンディブーケを始める。 2016年末に自身のレッスンを協会として立ち上げ。 おもに子育て世代の女性を中心に全国に生徒のいる人気講座に。 zoomを使ったオンラインレッスンも好評。

第6項でやること
⑥価格改正をするためにやるべきことを知る
・値上げのタイミング6-1(この記事です)
・値上げまでの具体的な準備6-2
・値下げしたいときは?6-3

価格改正にするためにやるべきことを知ろう

前回は適正価格とは何か、自分にとっての適正価格がどれくらいなのか算出する方法を学びました。

この項は⑥価格改正にするためにやるべきことを知るという項目です。

 

適正価格を知ったら、今までの金額を価格改正しようと思うでしょうし、

こういったタイミングって何かのあなたのビジネスの岐路においていくつかあると思いますが今回は価格改正のやり方について学びます。

まず一つ、安易にちょこちょこと価格変更というのはお勧めしません。お客様へ与える印象を考えてみると「なんでそんなにお値段変わるの?」「ブレてるよね?」「大丈夫なの?」「自分が購入した時よりもお安く(お高く)なるの?」と不安にさせてしまいます。

金額って数字なので、作品に対しての自信も指標として伝わるしお客様にとっても作家の方針が分かりやすいのです。ここでコロコロ価格が変わると、もろに作家の迷いを見せてしまっているということになります。

信頼を得るためにも極力お客様へ不安要素を与えない

この辺もビジネスマインドとして、大事なことだとわたしは思います。だからそのための練られた価格表(オリジナル)なわけです。きちんとした価格表の作成が大事なのがわかっていただけるでしょうか。

第5回講座(前回)では

①自分の市場で立ち位置(ポジショニング)を確認する
②日常品か非日常品なのか基準を定める

これらを明確にしたうえで、価格を決めました。自分の作品と活動においてのポジショニングをしたとも言えます。

大切なのは大事なことを安易に決めないこと

トライアンドエラーの精神はわたしは好きです。ぜひあなたにも失敗を恐れずに進んでほしいと思っています。ですが上記に限らず、見込みが外れることもありますね。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)というPDCAサイクルをうまく回す、なんてよく言いますが、やはり大切なのは改善⇒計画の時点でしっかり理論やデータに基づいて判断することだと思うのです。

値下げに関しては

検証1:値下げの場合
○そもそもなぜ売れないのか。
○価格を下げれば解決するのか(売れない理由が金額以外にもあるのか)
○他に方法はあるか

値上げに関しては

検証2・値上げの場合
○なぜ稼働量に比べて売り上げが成り立っていないと感じるのか(作業動線の確認)
○原価計算の確認
○値上げをすれば解決するのか

値上げを検討しているあなたに関しては、苦しいのは現状あなたのキャパオーバーということもあり得ます。
お手伝いのバイトさんや、ネット上にある予約システムなどなどうまく使うと驚くほど楽になることもあります。こういった人件費や、システム契約費も盛り込んでお値段に反映させてみます。

価格改正のシュミレーション

稼働時間を時給日給にしてみる、というのもひとつわかりやすい方法かと思います。

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例)
≪問題≫
稼働時間に対して、粗利が少ないと感じる。
そのために金額をあげて、かつ
稼働可能時間一日6時間から3時間位に減らしたい。

_____________
≪現状≫
制作やその他に充てられる日数は月に15日間
現在3000円で販売していて、仕入れ値1000円のアクセサリー
ブログなどの発信に1時間所要
2時間で作成できるのは1個・よって一日1個
分かりやすいように完全オーダー制とします。

________________

≪改善≫
作品の制作以外にブログなどで発信していきます。
独自ドメイン300円/月
受注はメールフォーマットでの自動メール返信システム契約料 5,000円/月
時間/月の稼働時間で・15個/月
在庫 仕入れ値15,000円/月
とします。
月にかかる経費を20,300円として
経費の3倍を商品のお値段にしたときに4,060円となり
分かりやすく今回はこれがすべて完売しました、とします。

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稼働時間3時間×15日の内訳は時給902円という結果になりました。このお値段はあなたにとって妥当ですか?
※これは目安ですし、実際にもっと経費はもろもろ必要ですよね。

シュミレーション方法はこの限りではありませんが、こんな風に判断してみます。

値上げが必要な時のサイン

こんな時は値上げのサインです。

あなたの商品に行列ができている状態
これが値上げのタイミングだと思います。

・注文が殺到して制作が追いつかないくらい必死
・オーダー待ちのお客様が多数(3か月から半年のスケジュールが埋まっている)
・その割には売り上げとして成り立っていないと感じている

このケースは最初の価格設定が低かったのが原因かもしれません。当時数個制作していればよかったので稼働時間はそんなにかからなかったけれど、人気が出たおかげで事業が回転し始めたために労力が想像以上に大きくなってしまった、というケースが考えられます。

値上げしても本当のお客様は減りません

「値上げしたら買ってくれる人がいなくなりそう・・・」と思ってなかなか値上げできないという声も聴きます。

そうですね値上げしたら、あなたが心配されているように一時的にお客様は減ります。

でもおめでとうございます!!

値上げはおこがましくも厳選する作業なのです。よりコアなファンが残るのだということを頭に入れておいてください。

ご新規でもリピーターさんでも、本来の価値を見出してくださったかたが残ります。

値上げしてもあなたのの商品が欲しい

あなたがそういうお客様を厳選させていただける時期が来たのですね。ハンドメイド作家さんであれば、作家冥利に尽きますよね。

価格改正の本当の目的

そして、稼働時間は減り、前よりも同じ売上かよりによっては前よりも売り上げが上がります。

これはなぜかというと、稼働時間を減らすことで、よりひとつひとつの作業(作品づくり)に集中することができます。より良い作品作りのために精神的に余裕をもって取り組めますね。

そして、製作と同じくらい大事な「発信」こちらを進めることもできますし、お客様へのフォローというのも余裕が出たため心を込めて進めることができます。いいサイクルが出来てくるということですね。これは作家以外の方でもよりよいサービスのためにもこれは重要なことだと思います。

次のテキスト「値上げまでの具体的な準備」に続きます。

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